アズライト
− 庭には
海風に揺れる七夕飾り
そして
よく手入れされた
プランターがならんでいる

棚も手づくりらしく、
日曜に二人で仲良く
園芸やってるんだろうなと
ほほえましくなった

−見事、Seroが復活し
約束の復活祝いオフをしようと
Asuraから電話があった


今朝 皆集まり
取材の関係とかで、Seroは夜
到着する



− 空はよく 晴れていて
飛行機が、雲を引きながら
飛んでいた




庭のサッシに
もたれかかりながら
ガヤガヤと
支度をしている皆を見ている



「そういやさ、
子供うまれるのいつだっけ」

「来年の春かな〜
私ね この子は
アズって名前にするんだ」



「お!いいなあ
でも性別は?
あんま関係ない名前か?」

「うちの母親も病院の先輩も
み〜んな、あたしの顔みて
『女だ』っていうから女だよ」

「非科学的だなあ。」

「勘ってあるのよ」



− そう言った後、
AKARIさんは強い目で
じっと俺をみて、微笑んだ





…アズの事は話してない

だけど−




「AKARIさん。 お腹触っていい?」

「いいよ〜
Hawkは妹と弟いるんだっけ」


「うん。双子

…ここにはLevel1の
アズがいるのか。」



hawkがそういうと、皆どっと笑った


「そういやレベル1とかの時さ
アズが助けてくれてね〜」

「うん、そうだったなあ」


− 皆が楽しそうに
ゲームを始めた頃の話で
盛り上がり始める



俺は、釣竿を持って
橋のところから駆け出して来た
初期装備のアズが思いうかんで
少し笑った







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