アズライト
水の都は確かに綺麗で

ヴェネチアグラスで作られた様な中心部の城
水と空に照らされて青く光り


商店街とその周りは
スペインの裏通り風の、四角い窓が開いた白い建物が列ぶ


イタリア映画も結構見てる俺は、このデザインを考えた人は、かなりたくさん見たんだろうなと、関心しきりだ


武器屋も防具屋も特殊グラの物が多くて、品揃えを見るだけで楽しめる

早速この街の新装備に着替えて、道をねり歩いている奴らもいる

アズもAKARIさんの気遣いで、いつもの奴に戻って、服屋や理髪店を廻っていた

Maxim『ちょっと離席 メシ 』

Sero『いってらっしゃい』

GONG『ワシもイタリア〜ンにシエスタして来るかのう』

AKARI『昼寝でしょw ひ る ね
ちょっと聞いてアズ この人部屋の中にハンモックつけてるんだよ〜 』

 Az『えええ!いいなああ!』

AKARI『羨ましがるとこ?!そこ!w 』

 Az『冷凍みかんになって寝るみたいで楽しそう』

GONG『う〜ん Azちゃんよ
どちらかと言うとワシの場合は、ヤキブタっぽく…』

 Az『ごちそうだ!』

「!」

周囲の知らん人達も吹き出していた

AsuraがGONGさんを『食う/』アクションをし始めた
AKARIさんもそれに習う
GONGさんは『踊る/』
 Azは『野菜を添えている/』


「変なやつ 」
口の端に笑いが込み上げる



−この戦闘中とのギャップは何だろうな


それと 寄生虫 と言う台詞


確かに、強い前衛に囲まれて、殆ど何もせずLevelを上げていく奴は「寄生」と裏で呼ばれるが、アズは皆のレベル上げを手伝ったりしてるし
誰かが武器をやろうとしても、ボケでうまくかわして受け取らない

寄生虫なんて要素は一切ないんだ
変に頼る事も一度も…



−−タバコの灰が落ちた−−






ある事に気がつく

皆気がついてるのか?


アズは






俺達に たすけてと言った事が

一度も 無い






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