アズライト
「閉じ込めてるって…
確かに自分のRoomに鍵はかけられるけど
外から入れないだけで
中からは関係無く出られるだろ?」
上着を着ながら
駐車場へ急いだ
『それがまだ修正されてないバグがあって
ある数字をいれると中から出られなくなるんだ
PCからでないと出来ない方法なんだけど
P.S.ユーザーが部屋にいないと起こらないから、Seroは確信犯だと思う』
「チャットは出来るのか」
『ああ Seroは最初に一言だけ送ってきて、後は何送っても無反応
Azとは話せるけど、ようをえないんだ
とにかく Azには、絶対電源落とすなとだけ念押してる 』
「電源 ? 」
『あの状況抜けようとして、電源落とすと、キャラ消えるんだ
バグだから運営に言えば、データはサーバーにあるし復帰出来ると思うけど
あのバグ利用して、部屋のアイテム増やして売ってた馬鹿いるから、不正と見做される可能性もあるんだ
そしたら永久アカウント停止だよ』
……マズイな
「頭に来たら、アズはキャラ消えるとか関係無く、やりそうだな」
『だから怖いんだよ
想い出だってたくさんあるのに
オレ、それは嫌だ…
何やってんだSeroの奴…』
「車乗った
多分22時には家に着く
携帯 車のスピーカーに繋ぐから待ってて 」
『ごめん 』
「Seroが一言だけ話したって
何言ってたんだ? 」
『あず』
「アズ?」
『あず 閉じ込めたwwww
って… 』
「………」
何年かぶりに
鳥肌が立った