【コメコン】ご飯を待ちながら
「そうなら、オレを呼べばいいじゃん! 『助けてー! 太郎兄さーん!』ってさ」
「うわぁ突っ込みどころが多過ぎてどこから突っ込めばいいのかわからん」
「順番に突っ込めば?」
「じゃあそうしようかな」
次郎は少し間を置いて話し始めた。
「まず、お前を呼ぶってところがへんだろ! それに、暴力は駄目だって言ったばっかりだろ! 次、オレは助けなんて求めねぇからな! いざとなったら自分が戦うから」
「あ、そうなんだ」
「ガキの頃から太郎と喧嘩ばっかりしてたから喧嘩で負ける気はしないんだよ」
次郎は自慢げに自分の腕を叩いた。
「それで? もう突っ込むところはない?」
「ありまくり。太郎兄さんなんて呼んだ事一度もないからな!! てかいつからお前ボケになってんだよオレ知らないぞ!」