【コメコン】ご飯を待ちながら
「太郎ー! 次郎ー! できたわよー!」
テンションが下がっている二人とは対照的に、母は料理ができたからかかなりテンションが上がっている。
「仕方ない。あの母さんが頑張って作ったんだ。オレ達も頑張って食うしかないだろ」
「そうだな」
太郎と次郎は覚悟を決めて食事を運ぶためにダイニングに入った。
「はいっ! 持ってって!」
「……母さん、コレ何?」
平の皿にのっているご飯と黒い何かを指差し訪ねる太郎。
「やだぁ、分からないの? カレーよ!」
満面の笑みで答える母。
「あぁ、カレーね。言われてみれば……」
苦笑いを浮かべて無理に納得する次郎。
母に背中を押され二人はリビングに向かった。