【コメコン】ご飯を待ちながら
口にあるモノを飲み込んだ太郎が笑顔で言った(健気だ)
「そうなの?」
半信半疑で母は食べた。
変わっていく母の顔色。
「うん。出前とってくるわ」
「もう次郎が行ったから大丈夫だよ母さん」
「あ、そっか」
やっと、母は理解したようだ。
しばらくして、次郎が帰ってきた。
「おかえり。何頼んできたの?」
「ピザ」
次郎はため息をついて座った。
「改めて言うけど、母さんは料理しなくていいから。どうしても作りたいなら、料理教室に通ってからにしてください」
「料理はオレ達か父さんがやるから」