りんねの歌




「そんな大魔法使いなら……どうして」


───盗賊に殺されるんだろう…




「………何かおかしい」



凜音は考え込んだ。




「あのね、リオン」




結果リオンの考えを聞きたいと想い、すべてを話す。



リオンにであう前まで親と思っていた人は、自分のお世話係とボーディーガードだったこと。



その二人が家に押し入ってきた盗賊に殺されたこと。


ナヤマは腕の立つ剣士で自分のボディーガードになるまでは国の一番偉い軍隊にはいっていたこと。




「……たしかに…妙だな」



「あっ!」


「どうした?」


「あたしはテレパスの超能力者だから魔法は使えないはずなのに!」




そう、超能力者は魔法を使うことはできない。


逆もまた同じである。



「凜音……何か思い出せない?」


「うーん………」



両手をこめかみによって考え込んだ。




「わからない…………」


「そっか、思い出したらまた言って」


「うん……」




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