りんねの歌





「…わ………ぁぁ」




傾斜を登りきると、そこには大きな湖があった。



月が水面に反射していて、言葉が出ないくらい神秘的な光景だった。



「……リオン?」



一人感動していた凜音がリオンの異変に気づく。



リオンは眉間にシワを深く刻み、警戒しているのがわかった。



「…リオン?」


今度は小さな声で再びリオンに声をかけた。



「……ダークがいる…」


ダーク…?

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