りんねの歌
「そういえばお嬢ちゃんはいくつなの?」
「14よ。オジサンは?」
「オジッ……あのなぁ、俺まだ17!若いだろ!?」
リオンは首をかきながら困ったように凜音を見つめた。
───そういうなら、そんなだらしない格好しなければいいのに。
凜音はそう思ったが、わざわざ伝えるのはめんどくさかった。
「これから…どこに行くの」
「とりあえず北かな?お嬢ちゃん異国ははじめて?」
凜音はこくりと頷いて、立ち上がったリオンのあとについて歩いた。
───あたしの、冒険が始まるのね。なんだかワクワクするわ!