りんねの歌



「そういえばお嬢ちゃんはいくつなの?」


「14よ。オジサンは?」


「オジッ……あのなぁ、俺まだ17!若いだろ!?」




リオンは首をかきながら困ったように凜音を見つめた。



───そういうなら、そんなだらしない格好しなければいいのに。




凜音はそう思ったが、わざわざ伝えるのはめんどくさかった。




「これから…どこに行くの」

「とりあえず北かな?お嬢ちゃん異国ははじめて?」



凜音はこくりと頷いて、立ち上がったリオンのあとについて歩いた。




───あたしの、冒険が始まるのね。なんだかワクワクするわ!






< 12 / 144 >

この作品をシェア

pagetop