りんねの歌




「……龍?」



ポツリと言葉を発していた。



それと同時に龍が目を開く。キレイなエメラルドグリーンの瞳だった。



その龍は立ち上がり、高さ数メートルの所から凜音を威嚇した。




……不思議と怖くはなかった。



─グルル…



なぜなら、凜音はすでに自分が死んだと思っていた。

そして…もう二度とリオンには会えないのだと。




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