りんねの歌

いろんなことを思い浮かべていると、水音に目を覚ました。

『目が覚めたかい』

ウルは優しく声をかけてくれた。


「うん...全部思い出したよ....あの日のことも...自分が何者であるかも....」


あの日。賊が私たちの家に押し入ってきた日。今までは断片的にしか思い出せなかったけれど、今ははっきり思い出せる。


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