りんねの歌





「その人の名前は…?」



「アクアだよ」



「─────ッ」




凜音は口に手を当てた。



──アクア、アクア……。何だろう、どこかで聞いた……?




「……どうかした?」


「なんでも、ない」





凜音は俯き、再び歩き始めた。道中、どこで"アクア"と言う名を聞いたか必死に思い出そうとしていた。







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