りんねの歌
「そっかー、確かにあの国荒れてたもんな(笑)」
「あなた追いはぎにあってたもんね」
「その追いはぎちゃんが隣にいるけどね?」
「悪かったってば!!」
凜音が真っ赤になるとリオンはそれを可笑しそうに笑い、お店へと近づいていった。
───わぁ!こんなにたくさんの種類、初めて見たわ!
緑の細長いもの、赤の丸い形のもの、はたまた黄色のものまで多種多用の姿に凜音は心を踊らせていた。
「く、くさっ!」
ふととんでもない異臭が凜音の鼻をかすめた。
「…さ……かな?」
「ご名答」
凜音の身長と同じかそれ以上かの大きな魚が目の前にあった。
「おっきいー……」
───世界にはあたしの知らないことがまだまだたくさんありそうだわ……