りんねの歌




店主は"オネエサン"とはお世辞でも言えないおばさんだった。



「あら、いい男ね♪これはシルクの上等なやつだよ。目が高いわねぇ」



「俺じゃなくてこのコに言って」



リオンは凜音の頭をぽんっと叩くと、鞄から財布を取り出した。



「キレイなコねぇ……」



上から下まで舐めるように見られた凜音は気持ち悪いと思った。





「はいっ!!ちょうどあるから」




リオンは店主にお金を渡すと、凜音の手を引いて歩きだした。





< 20 / 144 >

この作品をシェア

pagetop