りんねの歌
店主は"オネエサン"とはお世辞でも言えないおばさんだった。
「あら、いい男ね♪これはシルクの上等なやつだよ。目が高いわねぇ」
「俺じゃなくてこのコに言って」
リオンは凜音の頭をぽんっと叩くと、鞄から財布を取り出した。
「キレイなコねぇ……」
上から下まで舐めるように見られた凜音は気持ち悪いと思った。
「はいっ!!ちょうどあるから」
リオンは店主にお金を渡すと、凜音の手を引いて歩きだした。