りんねの歌
「よぉっお嬢さん。一人で何してるんだい?」
ニヤニヤと笑いながら数名の男が近づいてきた。
───追いはぎかしら…
凜音は男二人になら勝つ自信があったが、今回の人数はそれ以上でしかも全員が武装していた。
「綺麗な歌、歌うねぇ。お前さんなら売れば高くなるだろうなぁ」
「そうだそうだ。割と顔立ちもいいみたいだしなぁ!」
「体つきもだろ?ギャハハハハ」
───追いはぎじゃない。こいつら人買いだ!
凜音はもっていた短剣を取り出し、男たちに向けて威嚇した。