りんねの歌





リクレは先ほどの威嚇はどこへ行ったのか、喉を鳴らしながら凜音に甘えはじめた。




───リクレは人には決して懐かないと聞いたけど……




そう思いながら凜音は歌いつづけた。夕暮れを見つめながら………




『──光と闇の両方に

風を通しましょう


偽りのない

キモチをそっと吐き出して


空のように

心を広くして


過去振り返らず

未来に向かって──』





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