りんねの歌





「いやぁ、ごめーん!遅くなっちゃった☆」



「うざ!」





リクレとの出会いに浸っていた凜音に声をかけたのは誰でもなくリオン。




「遅い!!!」


「ごめんってー。……襲われなかった?」



「いけしゃあしゃあと……。あと一歩で襲われるとこだったわよ!!!」




───あの時、リクレが助けてくれなかったら…っ!




凜音は拳を握り、ぐっと堪えた。こいつに当たっても仕方ないのだ。




「え。大丈夫だったの?」


「けちょんけちょんにしてやったわよ!」


「恐ろしい………」




───失礼ね!でもあたしよりあなたの方が強いのよ?




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