りんねの歌
「へー。すげーのな」
「歌なんて、久しぶりに歌ったよ」
「何の歌?」
「確か……"始まりの風"かな?小さい頃に教えて貰ったんだ」
数少ない、両親との想い出。こんな世界での唯一の温かい記憶。
───懐かしいわ……。
「んじゃもう寝るかー!」
「…いきなり?てかはやくない?」
「明日は朝が早いからな!しっかり寝ろよー」
凜音はため息をつき、今日の出来事を思い出しながら眠りについた。
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