りんねの歌
――― 一方、凛音 ―――
「ありがとうリクレ、またね」
凛音はリクレに地上に降ろしてもらい別れを告げた。
―――楽しかったわ、本当に。
リクレが去ってからしばらくして、リオンが凛音に声をかけた。
「おーはようさんっ!」
「きゃっ!」
―――リオンって、リクレがいるときいないよね?
「ねぇ、リオン」
「んあ?」
「なんであたしがリクレといるときいないの?」
そう問うた凛音にリオンは「は?」と困惑の表情を見せた。