りんねの歌
* * *
「うがーー!!疲れたーーー!!」
「リオン、みっともないよ?」
「だってさー、遠いじゃん?」
「今まで旅してたんでしょ!?平気でしょそれくらい」
「うげーー!!」
港町・ヨルガを出発してから、1週間がたった。
はじめにあった緊張や気遣いはもうすっかり無くなって、一週間しか月日がたっていないというのに、家族のようだった。
お兄ちゃんと妹…と言ったような感じだろうか。
「リオン!!!」
「どうした?」
「く、熊!!熊がでたーー!!」
「俺に任せとき!」
森を歩くと、動物がたくさんいることを凛音は知った。