りんねの歌
ぐつぐつと先ほどの熊が煮込まれてお鍋になっている。
「熊肉くまにくにんにく熊肉…」
「いやいや、1つ違うんですけど」
―――熊肉、なんか食べたこと無いもん。
「平気だって!俺がおいしくしてやってるから」
―――また考えていることを読まれた。
「リオンってテレパスじゃないんだよね?」
「んあ?そうだけど」
「どうしてあたしの考えてることがわかるの?」
「そりゃぁ……」
―――いつまでも教えてくれないんだったら、あたし勝手に見ちゃうから。
凛音は目を閉じて能力を開放した。