りんねの歌





凛音は恐る恐る、熊肉のスープを口にした。



「お……おいしい」


「だろー?」




リオンはあたしの知らないことをたくさん知っている。



『人間のくせに変なことを言うんだな…』




人間のくせに……凛音はその一言に引っかかった。





「リオンは…人間じゃないの?」


「うーん難しいとこだな(笑)」




ズズズとリオンはスープを飲んだ。




「俺はたぶん人間じゃない…かな。」


「リクレは人には懐かないって聞いたけど、本当?」


「正確には本当じゃないよ。懐く人間だっているさ」






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