りんねの歌
『凛音!乗って!!』
「えっあうん!」
リオンの背中に凛音はまたがった。フワリと一気に空中へと舞い上がる。
『しっかりつかまってろよ?』
「わかった!」
このまま逃げ切れると凛音は安堵するが、その心を一気に粉砕する出来事が目の前にあった。
何千と並ぶ戦闘機が空で待ち受けていた。
―――どうしよう…逃げ切れる?
『凛音!お前だけでも逃げなきゃ!!』
「リオンは!?リオンはどうするの…!!?」
『きっと大丈夫さ!』
―――大丈夫って…
「そんなわけないじゃない!嫌だよ、リオンも一緒に…っ!!」
急激に上昇したリオンに凛音の体がうっとなる。
ヒュルルルル――
敵のウェルトの空中舞台がミサイルを撃ってきた。