りんねの歌




ミサイルを避けるも爆風が凛音たちに直撃した。



「きゃぁぁっ!!!」


『……凛音!平気か!?』


「あたしはリオンが…」


―――翼で防いでくれたから平気だけど…



「リオンは!?」


『俺は…ちょっとヤバイかも』



先ほどまで安定していたが爆風を受けてふらふらとなりながらも懸命に飛んでいた。




凛音はリオンの翼のほうに目をやった。




「リオン!!血が……っ!!」



右の翼が血で赤く染まっている。



―――どうしよう…このままじゃリオンが!!



「リオンが死んじゃ……」




―――死……いやだいやだ!!そんなの……


混乱でパニックになっている凛音の頭に声が響いた。





“魔法を使え”


―――魔法?使い方なんか忘れたよ!!!!


“平気。覚えてるから…さぁ…唱えて”



スゥーッと意識が浮いて時間が止まったような感覚だった。







「ルクサルク……炎よ敵を燃え散らせ」








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