りんねの歌




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『ナヤマ!!!!』



中庭に座って空を眺めるナヤマのもとへ駆け寄る幼い頃の凜音。


ナヤマは凜音の護衛係だ。



『どうしました?』


『歌がね!!上手になったと思うの。ナヤマ聞いてくれない?』



『少しなら──いいですよ』




凜音はナヤマを中庭の椅子に座らすと、丁度廊下を通っていたルチアにも声をかけた。




『ルチアーー!!!!!』




ブンブンと手を振る幼い姫にルチアは笑みをこぼした。





『どうされました?』


『いいから座って!!!!』




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