りんねの歌




────…



話し初めてからかなりの時間がたった。気がつくと辺りはもう暗く、空を見上げると満天の星空があった。



───昔は空を見ることなんかなかったのに…。



リオンと旅をして凜音が変わっていったのは確かであった。




「そうじゃったか……。あの爆発音はおぬしのものじゃったのか」


「すみません……」


「いいや、謝らんでもよい。むしろウェルトを退治してくれて助かっておる」




ルンマは「わっはっは」と大きな声で笑うと、周りにいたマヤカ族の人はその光景を不思議そうに見つめていた。






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