りんねの歌




困った表情でリオンを見ると小さく「大丈夫」と言われた。




───あたしの歌声…聞きたいのかな。




先ほどリオンに歌うのを断った凜音は少し後悔した。もしかしたら、止めてくれたかもしれないのだ。





好奇心たっぷりの目で見られると緊張する。



だが、ここで信じてもらえないと前には進めないのだ。





凜音は星空を見て、目をつむって歌いはじめた。




『───────♪』




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