りんねの歌



「ウェルトの航空艦隊を壊滅に追い込んだそうです」



───ルチアめ。あの魔法を教えたな……。炎の超魔法"ルクサルク"を。



「ルチアが師ならば不思議はない。……彼女は今どこにいるかわかるか?」



「もう……すでに……」



「死んだのか……」



「押し入った賊に襲われたようです」



───妙だな…。




世界有数の大魔法使いだった彼女がたかが盗賊ごときにやられるだろうか…?




普通ならば、ありえない話だ。…きっとなんらかの"理由"があるのだろう。



しかし彼女がもういないのならば問いただすこともできない。




「ナヤマもか……?」


「………はい」



───ますます変だな。





ナヤマも腕のたつ剣士だった。故に、凜音のボーディーガードに任命したのだ。




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