りんねの歌




「凜音は今何をしているのだ…?」


「リクレと一緒に旅をしている模様です」



「ほう……リクレと?」




王は頭を悩ませた。アクアにも出来なかったことを、凜音は成し遂げている。




王だけが唯一リクレの生態について知っていた。



王家に伝わる極秘の『アクアの書』に印されている。



「戦争など無意味だと、何故わからないものがおるのだろうか……」



「王………」




今、フィグルが戦争を起こしているのは王の命令ではない。



反対一派が過激に他国を攻めようとしている。



王は日々、その被害を最低限に押さえるのに日々必死になっていた。





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