りんねの歌



────凜音────




「こちらでお休みください」



凜音とリオンは片隅に連れられた。



「ありがとうございます」



凜音はぺこりとお辞儀をすると、今日の出来事についてリオンに興奮気味に語っていた。





「あんなにたくさんの人に褒められたのは初めてなの!」




凜音の姿にリオンは思わず笑みを零す。


横になりながら、正座をしている凜音を見つめた。



───可愛い奴。



リオンは素直にそう思った。




「取り合えず寝るぞ?」


「…えー」


「もう夜遅いし俺が眠い!」



リオンに言いくるめられ、凜音はしぶしぶと眠りについた。




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