4人のプリンス
『姫はさぁ、好きな人とかいないの?』




「いないよ・・疾風は?」





『いるよ・・・』




「え?!」




私は動かしていた手を止めて




顔を上げた





「どんな子?」





『可愛くて、鈍感で、なにしてても

 本当に可愛くて、守ってあげたくなる』





「そうなんだ!可愛いね♪

 告白とかはしないの?」





『相手は俺のこと眼中にないと

 思うし・・・』





「そうかなぁ?わからなくない?

 やってみないとわからないじゃん?」
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