4人のプリンス
「・・机に『今日はもう帰れ。
     
      送ってくから!』


愁君が私の言葉を遮っていった



私と翼君は驚いた顔で愁君を見た



『翼とここで待っとけ!

 荷物取ってくるから!』



愁君は翼君に耳打ちして走り出した



『珍しいー!愁があんなこと・・・』



翼君が走り出した愁君の翼を


見ながら言った



「なにが?」



『愁ってさぁ、あんまり人のために

 行動するとか少なくて・・・・

 ほら、俺らのリーダーみたいな感じだから』



「へぇー、意外!」



『うん。だから、さっきの発言とか

 すげぇ驚いたし、雅ちゃん運ぶのも
 
 “俺が行く!”って!

 クラスの皆も驚いてた!』



「そうなんだー!」
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