天才ドクターと天然ちゃん







たっ…助かったぁ…。





『大丈夫…?』




安心したら涙が溢れた。



『ふぇっ…っく…こわ…かった…っ…』




自分の体勢が恥ずかしくて泣きながら座り直した。




ボタンが全部外れてて恥ずかしいけど結ばれた手でボタンがしめれない…。





『ぁのっ……』




先輩の目の前に結ばれた手を突きだす。






『あぁ…ちょっとまってね…。』




優しく私の手首のネクタイを外してくれた。







『あ〜…。跡ついてる。痛かったね…大丈夫?』



優しく私の頭を撫でる先輩。




『あっ!ごめんっボタンしめたいよねっ。後ろ向いてるから。』




そう言うとクルリと反対方向を向く先輩。








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