ウェディング・ストーリー



「けど、なんつーの?あんまり頑張りすぎて、いつか壊れそう...正直、見てらんないってか、うん。心配なんだよ、これでも」



「ん?誰が?」



主語が欠けて、分からなくなっていた自分。ふざけたわけでは決してありません。ハイ。



「だれって...お前以外いねーだろっっ!!!!!!」



本日最大級のボリュームで叫ばれました。ごめんなさい。



「そっか~あはは。ごめん!ごめん!なんか分かんなくなっちゃって~」



笑う余裕があります。まだ。



あれだけさっき、真剣な話をしていたというのに...情けない。



「はぁー、俺超ー真面目に言ってんのに。バカみてぇ。お前、聞く気あんの?」


すごい怒った形相、そんな顔も実は好きだったり。(←バカ)わざとらしくため息も追加してらっしゃるわ。



3分ぐらい前は、超大人しかったのに。



こんだけやんちゃになってしまって・・・・ってごっめんなさい!



独り言、長すぎました。




「あるっ!あります!あります!!!ごめんてー。ね?」



疑うような目で見ないで下さい。ちゃんとするから。



いつもと立場が違うことに、ようやく気付きました・・・



ホントかよ。って顔してるヤツが、ふてぶてしい口調ながらまたしゃべり始めた。



「あぁ、もう。何言うか忘れたし!お前が変なコトばっか言うから!」



「ちょっ、悪気があって言ったわけじゃないし!そっちだって自分のこと棚に上げて、人のこと言えんの?!」



「は?逆ギレ?意味分かんねー」



「こっちが意味分かんないわよっ!何のための話し合いか、さっぱり!!!」



あーやっちまったー。



売り言葉に買い言葉。口喧嘩すると、すぐこうなっちゃう。ホント、嫌になる。






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