愛を求めすぎて






一粒のシズクが落ちた。


薬臭い病院の小さな部屋で。


私の悲しい涙がぼろぼろと。


今まで流したことのない新しい種類の涙が今、私の頬を何粒も何粒も外へと出たがるんだ。


目を開けたまま、上を向いたって、この涙は止まることを知らないみたい。


仕方なく服の袖でぬぐったら、いつの間にか冷たく濡れた布。






何故?





神様は本当にいるのだろうか?





神様は誰の味方なのだろうか?







神様はきっと私の味方では





なさそうだ・・・。





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