愛を求めすぎて
《手術終わった!しんどーい・・・》
そう送って、携帯を閉じた。
慶斗とは別に付き合ってる訳じゃない。
ただ、私の片想い。
一回告ってふられちゃったけど、それでも優しい慶斗にまた恋しちゃった。
靭帯を切る前までは、好きでもない後輩と付き合ってた。
だけど、靭帯を切ったその日に振った。
なんだか、情けなかった。
私が苦しんでいる時、1番傍にいてほしかったのは、慶斗だった。
好きでもない彼氏はどうでもいい男で、男のくせにチビで、きもくて、そんな男と何故か私はキスしちゃった。
そんな私が情けなくて、何回も泣いた。
もう私は、あんな思いしたくないから、私は・・・片想いでもいい。
だって、頑張ってればいつかは叶うでしょ?
私はそう、信じてる。
だから、私は慶斗が私を好きになってくれるまで、一生でも慶斗を好きでいたいって、この時の私は、思ってた。
未来で君が待ってるってことも知らずに・・・。