愛を求めすぎて


《手術終わった!しんどーい・・・》



そう送って、携帯を閉じた。


慶斗とは別に付き合ってる訳じゃない。


ただ、私の片想い。


一回告ってふられちゃったけど、それでも優しい慶斗にまた恋しちゃった。


靭帯を切る前までは、好きでもない後輩と付き合ってた。


だけど、靭帯を切ったその日に振った。


なんだか、情けなかった。


私が苦しんでいる時、1番傍にいてほしかったのは、慶斗だった。


好きでもない彼氏はどうでもいい男で、男のくせにチビで、きもくて、そんな男と何故か私はキスしちゃった。


そんな私が情けなくて、何回も泣いた。


もう私は、あんな思いしたくないから、私は・・・片想いでもいい。


だって、頑張ってればいつかは叶うでしょ?


私はそう、信じてる。



だから、私は慶斗が私を好きになってくれるまで、一生でも慶斗を好きでいたいって、この時の私は、思ってた。



未来で君が待ってるってことも知らずに・・・。


< 11 / 20 >

この作品をシェア

pagetop