冷血がーるの恋物語。





「あ、原野だ。」




あからさまに嫌な顔をみせる実の横であたしは咄嗟に肩をすくめた。




昨日の今日であわせる顔がない。




(話し掛けるなって言われたし。)




「囲まれてんねー、女子共に。性格悪いこと教えてやりたいよ。」




女に人気があるのも、自分を隠して繕ってるからなんだって。




分かってしまうと胸が痛くなる。




「…そうだね。」





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