冷血がーるの恋物語。
噂の彼はやはり冷たし
「……何。」
耳に入ってきた言葉は、驚くほどに冷たいものだった。
話し掛けないほうがよかったかもしれない。
こんな声聞いたら、顔も見れない。
「…何っつってんじゃん。」
教室でにこにこ笑顔を振りまいている奴とは別人のよう。
あたしが、同じ立場だから。
あたしが、こいつと同じ思いをしてきたから。
これだけのことなのに、あたしとの関係を作りたがらない。