アイマイ上司の胸のウチ


ガヤガヤと煩い店内に背くように、壁を背にして凭れていると。



ガチャッと音を立てて、女子トイレの扉が開かれた。




「斉藤さん、大丈夫?」



「・・・え…?」


驚きに満ちた表情の鈴を見て、もう絶対に欲しいと思った。




オマエを取られそうになって、ようやく我慢する事の馬鹿馬鹿しさに気づいた。



上司であろうが何だろうが、その前に俺はただのオトコ。




可愛いオマエを手に入れる為に、結構粘ったけどな…――







「ねぇ輝…、キスして…?」


ようやく俺のモノになった彼女は、今日もまた甘え上手。



「…どうしようかな?」


“どうして欲しい?”


ワザとそう投げ掛けると、恥ずかしがりながら求めてくれる。



今日もまたプルンとした唇を、ひとさし指でピトピト押して、ジラしたあと。




「いじわ…るっ、ンンッ――!」



ムッとしながら抱きついてくる鈴の唇を、強引に奪い去っていく・・・



       【終】




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