アイマイ上司の胸のウチ
ホテルを出ると、秋の外気の冷たさに身が引き締まっていく。
妙に積極的すぎると、一気に萎えるんだけど…?
置き去りにした罪悪感もなく、自己中さを持ち合わせて駅へ向かって行く・・・
俺こと稲葉 輝は、有り難い事に今まで女に苦労しなかった。
というより、女に執着するほど時間を費やしたこともなく。
来る女を選びつつ、フランクな誘いは拒まず――
完璧を追い求める仕事とは対極的に、私生活は堕落したモノ・・・
抱きたいと思った時に、後腐れの無いセックスをすれば満足だった。
そんな俺のポリシーは“面倒のない女”と関係を持つ事・・・
当然のように、社内でのイザコザなんか面倒だと思っていたんだ。