アイマイ上司の胸のウチ
見ているだけで良い…、この方が良い・・・
甘い香りを漂わせる彼女に、触れたくて仕方がないというのに。
曖昧な言い訳を並べては、ただ見守っているだけだった・・・
「鈴ちゃん、俺が狙うから!」
ずっと抱いていた、ギリギリの均衡が崩れた時――
それは時期外れに行われた、新人歓迎会での部下の発言。
新人の恒例と化している、上司の席へとお酒注ぎに回る彼女。
“新人ちゃんはどんどん飲んでねー”
「は、はぁ・・・」
言われるがままにグラスを受け取り、お酒を注ぎ返されていて。
その様子を眺めつつ、酔っ払いオヤジが手出ししないか危惧をしていると。
「マジなんで、誰も手出さないで下さいね?」
下方の席から聞こえた、突然すぎる発言に動揺した・・・