好きな人と同居中★<短編>
私は家に向かった。
奈々の家と私の家は徒歩15分の距離。
「ただいまぁー」
家に帰ると、4時だった。
「真衣ー、行くぞー!!」
青っぽい浴衣を着た、友也が家の奥から出て来た。
めちゃくちゃ格好いい!
「うん!!」
「友也、浴衣似合ってるね★」
「お前も似合ってんぞ」
心なしか、友也の顔が赤い。
2人で並んで、お祭りのある神社に向かった。
神社が近づくにつれ、人が増えてくる。
「人多いねー」
「迷子なんなよ!」
「ならないよ!!」
「俺に捕まっとけ♪」
友也はそう言うと、私の手を掴み、友也の浴衣の袖口に手を持って行った。
私はギュッと友也の袖口を掴んだ。
…なんか、カップルっぽくない?