好きな人と同居中★<短編>
ちょっと優しいところは変わってない。
―『真衣ちゃん、危ないから僕の手掴んでて』
そんなセリフを言ってた友也。
「なー」
「んー?」
「今度の日曜、祭りあるだろ?」
「うん」
「一緒に行かねぇか?」
「う…うん!!」
私は大きく頷いた。
私、友也が大好きです。
友也は野球部で1年生ながらベンチ入りメンバー。
ポジションは主にピッチャーだが、サブポジションのサードで試合に出ている。
背、高いからファーストを守ると思っていたのだが、左ききでめちゃくちゃ上手い先輩がいたからサードらしい。