あたしのなり方
小学校から中学校へ

小学校卒業後

小川 桜。現在12歳。
見た目はポッチャリ、髪は天パ、眼鏡をかけて下手したら男の子に見えてしまうような子。

背も高くて、常に後ろから3番以内に入っていた。

声が大きく、がさつで小学生の頃は、ほぼ毎日男の子とケンカしたのどうのって家に帰ってくる。

家庭は父親と姉一人の3人家族。

姉は5歳離れており、頭が良く、市内で1番の高校に通っていた。

そんな桜も、いよいよ中学生になる。

「嫌やなぁ~、中学生になったらテストや受験や色々しなアカン…」

勉強は中の上ぐらいの成績だったが、勉強が好きなわけではなく、卒業アルバムに「将来の夢は女優」と書く程、脳天気だった。

さらに口を開けば「スカートなんか履きたくない」や、「規則が厳しくなるのがウザイ」など文句ばかり言っていた。

すると、耐え兼ねた姉の由利が突然、

「あんた、中学校入ったら陸上部に入り!その顧問の藤田先生に頼んどくからっ!」

まさに桜にとっては青天の霹靂ってやつだった。

今まで運動なんてしたことがなく、体育の授業なんて、ドッチボール以外大嫌いな人間である。

しかし、姉の一言に父も納得。

いつの間にか、流されて部活が決まってしまった桜であった。

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