小さな愛―広すぎる空



何してんの?
って・・・


「あ、便所探してんですけど・・・」


「あんた1年でしょ?そろそろ式始まると思うけど?」


お前だって行かなくていいのかよ・・?


「あ、じゃあ失礼します。」

気まずい中、俺はこの状況をなんとか抜け出したかった。


俺が行こうとした時・・・


「トイレは突き当たり右。」

女はそう言って体育館へ向かっていった。


俺はお礼を言うことも忘れ、走ってトイレへ向かう。

自慢じゃないけど運動神経は結構いい方。


早くしたかったためか、自然に全速力になってしまう。




ガタンッ────…


ふうー‥



俺はやっとトイレから出ました。



安心して手を洗っていたら開始の放送が流れ始めてしまっていた。


『ただ今より、入学式を開会いたします』


おじさんの放送が聞こえる。



つか行ってない俺ってなんかやばくねぇか…?


体育館まで全速力で走った。


学校デカすぎだっつーのっ‥!
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