小さな愛―広すぎる空
キィーッ─────
一気に視線が集中する。
体育館に遅刻して来たんだから仕方ないか…
しかも運悪くハゲ校長の長すぎる話の途中。
そそくさしながら1番後ろの席にちょこんと座った。
親は仕事で来れないっつってたっけ……
今年の入学生は約400人。
頭さえよければ誰でも入れるこの学校は結構人気がある。
だけど俺の元中学からは程遠いため、知ってる奴は多分いないだろう。
───
『以上で入学式を終わりにします』
長すぎる式がやっと終わった。
次は各自クラスへ行き、軽く話して今日が終わる。
俺はクラス表が張り出されている場所へ向かった。