Toy Girl~あなたの好きにして?~
「じゃ、行こうか。あんた1年だろ、何組?」





『あっ、D組です』






私が言ったとたん、彼はフっと口角を上げて






ぐっと私の手を握って、すたすたと歩き出す。






『っ!?ちょ、あのっ待、』






い、いきなり手を繋ぐなんて!しかも恋人繋ぎって・・・!





「なに」






ちょっと不機嫌そうに振り向く。






目が合って、つい視線を逸らす。





『手っ、つな、ははは早』






恥ずかしさのあまり呂律が回らないっ!






「いいじゃん、別に。俺あんたのこと気に入ったし」






意味がさっぱり分からず、私はただ呆然とするばかり。






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