Boys Kissシリーズ・『小悪魔とのキス・2』
「僕はもう遊ばないことにしたんだ! アッチに行けよ!」

激しく拒絶するも、二人組みはニヤニヤしている。

昔の悪いツケが回ってきているな。

学校内ではともかく、街にはいろんなヤツらがいるからなぁ。

オレは深くため息をつくと、アイツと二人組みの間に割って入った。

「はい、そこまで!」

アイツの手を握り、二人組みを真っ直ぐに見た。

「悪いケド、今のコイツのツレはオレだけだから。じゃ!」

そう言って人ゴミの中を走り出した。

「えっ!」

「いいから、走れって!」
< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop