いまでもずっと…
-こくはく-

中学校一年生の春。
一年一組桜田海(さくらだうみ)
は入学そっこうフラれました。
「気にすんなって!」
そういったのは幼なじみの
田崎光平(たざきこうへい)
「気楽でいいね」
私けっこう落ちてるんですけど。
「だって俺、海一筋だもん♪」
「ば、ばかっ」
何度も言われるけどこの言葉には
慣れないんだよなー。
「照れちゃってかっわいー」
これも。

キーンコーンカーンコーン

チャイムと同時に担任が入ってきた。
「HR始めるぞー日直だれだー?」
…。
誰だよっ!
「せーんせっ★」
「何だよ田崎。きもちわるい」
うん。きもい。
「きもちわるいって酷くね?
せっかく日直やろーと思ったのに」
珍しい。雨降るかも。
くそー。傘忘れた!!
「じゃよろしくな」
「おう!頑張ろうな!海!」
はぁ?何ゆっとるのかさっぱり。
「まぁいいけど光平全部やってね」
これでよし。
「うーみー!誰か呼んでる」
誰だろ?
「ちょっといいかな?」
「うん。いいよ?」
そのまま彼と屋上に向かった。
それが彼との出会いだった。
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