ウサギ
自殺志願
ったくよぉっ。
なんで俺がこんな目に…。
俺はマンションの周りをぶらぶらと歩いた。
なんで姉貴より先に俺が止めないといけないんだ?
あいつの考えていることなんてわかんねぇ。
「おぃ!こら、ねーちゃん!」
あっ、さっきの女がオッサンに絡まれてる。
めんどくせぇっ。
「離せよ!」
オッサンに腕を引っ張られて嫌がる女に俺は近付いた。
「あぁ?お前のねーちゃんかぁ?」
「すいません、離してもらえませんか?」